Tecの路地

現役理系大学生が、趣味のこと、ガジェットレビュー、写真、お気に入りのお店などについて、雑記的に記していくブログ。

イヤホンリケーブルの罠|ケーブルで音は変わらない。

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皆さん、間違ってもイヤホンケーブルで音がわかるなんて、思ってないよね?

「イヤホンケーブルで音が変わる!このケーブルをつけると低音の量感が増して、SN比が改善され、全体的に解像感が向上する」

とかなんとか、言われて数千円~数万円のケーブルを買わされたのなら、二度とその言葉を放った奴を信じないほうが良いだろう。

今回は、何故ケーブルで音が変わらないのか?ということを書こうと思う。

※2019/04/03 追記 ケーブルで音が変わることを認めざるを得なくなったので、修正記事を書きます。書き次第このページにもリンクを張ります。

イヤホンリケーブルと音の変化|認めざるを得なくなった話 - Tecの路地

 "イヤホン・ヘッドフォン専門店" が音が変わらないことを証明してしまっている

というのも、まずはこの記事を読んでみてほしい。

e-earphone.blog

この記事では、ケーブルの素材や本数で音に変化があるかどうかを "イヤホン・ヘッドフォン専門店" が計測している記事だ。
記事中には、基準となる「銅線+金メッキ端子」のケーブルにピンクノイズを流して、その測定で取得した周波数特性図をいくつも載せている。

  • 銅線+金メッキ端子
  • 銀線+金メッキ銅線+金メッキ端子
  • 銅線+銀メッキ銅線+金メッキ端子
  • オーグライン+プラチナ+銅線+銀メッキ銅線+ロジウムメッキ端子
  • オーグライン+プラチナ+ロジウムメッキ端子
  • 銀メッキ銅線+金メッキ端子
  • 銅線+銀線+金メッキ端子

これだけの多くの材料の組み合わせの測定結果を示してくれている。

僕としては上の記事を読んで、まず疑問を持ってほしい。
というか、少なくとも工学系の大学生であれば、疑問を持てなければちょっとやばいんじゃないだろうか。

上の記事では、このような測定結果を示しておきながら、「確実に変化がある」といっている。

ピンク色の波形と青色の波形は重なっており、周波数特性は変化していない。
超高域で若干ピンク色の方が持ち上がっているが、これは可聴周波数外であり聞き取れる変化ではない。

これが書いてある記事では、

このケーブルの特性としては信号線である銀撚線の硬い低音銅の低域の量感金のウォームな音質を足せないかと作ってみたケーブルなのですがGND側に使用した異なる素材の味が混ざりとてもバランスの取れた音となりました。

 

全体的には柔らかい印象なのですが高音の繊細さ確実に銀の味を出しています

といっているが、もし「全体的に柔らかい印象」に変化するとしたら、青色のグラフは、ピンク色のグラフに比べて数十ヘルツという極低域が盛り上がっているか、1000~3000 Hzあたりが下に下がっているはずだ。

更に「高音の繊細さが増す」のであれば、6000~11000 Hzあたりがうまい具合に増えていなければ聴覚上そう感じる説明がつかない。

これはあくまで周波数特性上での話になる。
でも3年間歌い手兼mix師として活動してきた僕の耳のこの感覚は正しい。

だから、もしケーブルを変えたら上のように本当に感じたとしたら、それはおそらく銀線と銅線を使っているという事実と、ケーブルの見た目からくるプラシーボだろう。

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【自作系】ケーブルの素材、組み合わせによる音質傾向を測定してみた - イヤホン・ヘッドホン専門店eイヤホンのブログより引用

このグラフでは後ろのピンク色のデータが基準となる「銅線+金メッキ端子」。
このケーブル↓↓

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【自作系】ケーブルの素材、組み合わせによる音質傾向を測定してみた - イヤホン・ヘッドホン専門店eイヤホンのブログより引用

そして、青色のデータが「銀線+金メッキ銅線+金メッキ端子」。

このケーブル↓↓

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【自作系】ケーブルの素材、組み合わせによる音質傾向を測定してみた - イヤホン・ヘッドホン専門店eイヤホンのブログより引用

ピュアの人の見解「ケーブルで音は変わらない」

僕が日頃から読ませて頂いている方のブログにこのような記事がある。

catwalk1101earphone.hatenadiary.jp

記事中では、基本的に「リケーブルによる周波数特性上の音の変化はない、ただBAドライバに限り音が変わる事例がある。しかし、筆者としては確認できていない。」と書いている。

僕としては、BAドライバの動作原理からして、ケーブルで音が変わることは考えられない。
そのため、リケーブルすることでケーブルそのものの抵抗値が変化し、微妙に音量が変化して、それを高域のエッジの変化ととらえたのではないかと考える。

イヤホンは音量によって周波数特性が若干変化するため、音量の微細な変化により「高音のエッジ」が変化する、ことはあるかもしれない。

なので

  1. そのBAイヤホンの音量による周波数特性の変化の特性
  2. ケーブルによる音量変化は微細であるため普段のDAP側からの音量変化ではわからない
  3. 結果的に「高音のエッジが変化した」と感じた

のではないかと思う。

纏まってなくて申し訳ない。
また頭の中で文章がまとまったら書き直すつもり。