Tecの路地

現役理系大学生が、趣味のこと、ガジェットレビュー、写真、お気に入りのお店などについて、雑記的に記していくブログ。

自作カスタムIEMを作ってみた|final E3000カスタム

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僕は2年くらい前からイヤホンをリシェルしている。
※リシェル...イヤホンを分解して、別の筐体に入れなおすこと。
でも、このブログでは実質取り上げたことがなかったので、書いてみることにする。

final E3000をCIEM化

 "CIEM" 

というと、何のことからわからない人もいると思うので簡単に。

CIEM:いわゆるイヤモニ。アーティストが歌うときにつけてるやつ。耳の形を採取してその形のイヤホンを作るので、遮音性抜群。

で、今回なんでE3000をカスタムするのかというと、以前からよく読んでいる自作備忘録(カスタム IEM 自作)さんが、E3000を分解&カスタムしていたので(以下記事)、それに触発されたからだ。

自作備忘録(カスタム IEM 自作)さんのE3000カスタム記事↓↓

final E3000カスタム① - 自作備忘録(カスタム IEM 自作)

E3000 の検索結果 - 自作備忘録(カスタム IEM 自作)

final E3000カスタム③ - 自作備忘録(カスタム IEM 自作)

final E3000カスタム④ まとめ - 自作備忘録(カスタム IEM 自作)

 

そして、これが今回、僕が作成したE3000カスタムだ。

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赤と緑が特徴的で、それ以外の飾りは一切つけてない。
左右の色が違うのは、単純に憧れから。

さて、それでは作成過程を以下に示していこう。

分解

まずは、final E3000の分解から。

final E3000 カナル型イヤホン FI-E3DSS

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final E3000は筐体がステンレスでできているため、めちゃくちゃ硬い。
自作備忘録さんが、筐体を割きつつ、分解しているのを知っていたから分解できた。

でも正直、前例が無ければ分解できなかったと思う。
もう反対側は要領をつかんでいたので楽勝だった。
こんな風に遊ぶ余裕もあった。

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E3000ふらわー。

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完全分解するとこんな感じ。
引き裂くしかないので、どうしても筐体はボロボロになってしまう。
メーカーさんには申し訳ないな。

イヤホンのシェル(本体部)作成

僕は、もともと耳の型を作成しているので、それを寒天に埋め込んでメス型を作成する。
寒天は硬めに作りたいので、寒天のパッケージに書いてある水の量の8割で作る。

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レジンを流し込んで、UVライトで固める。
レジンは星の雫を使っている。
UVライトは30秒くらい。

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非常に透明感あっていい感じ。
余計なバリをとっていくと以下のようになる。

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500番の紙やすりで形を整えていく。
そして、リューターでイヤホンの音が出る部分とMMCXメスコネクタをつけるところを削っていく。

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まだまだ加工は下手くそだけど、こんな感じで加工していく。

本体組み上げ

写真撮ってなかったけど、ドライバ部にビニールパイプをくっつけている。

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そして、この後フェイスプレートをレジンでくっつけて、フェイスプレートを加工していくのだけど...ちょっと失敗したので、片方を赤に、もう片方を緑に塗りつぶしたわけだ。

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これは音導管を取り外す前。
ビニールパイプをねじったり引っ張ったりして取り外す。

そしてできたものがコレ。

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完成。

カスタム前後の音の変化

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↑↑没アイキャッチ。

カスタム前E3000

カスタム前のE3000は、非常に滑らかで、聞き心地の良い、まろやかな音質だった。
詳しいビューは以下のページで行っている。

www.technology-8239.net

カスタム後E3000

カスタムすると、元のドライバの性能が良いからか、迫力が増して、解像感が向上したにもかかわらず、低音が他の帯域をカバーしない。

僕の中で、比較的おとなしい音のイヤホンという位置付けだったE3000だけど、一気にロック用イヤホンに変化した。

低音の迫力は素晴らしいし、ボーカルの聴きやすさもピカイチ。
遮音性も大幅に向上しているので、電車などでの移動時間が楽しくなりそうだ。

まとめ

今回はE3000をカスタム化したことを報告した。
僕は何か月かに一回しかこういうことをしないので、よりカスタムについて知りたい人は自作備忘録(カスタム IEM 自作)さんを見ると良いだろう。