自己投資と自己消費の話|どっちも自分のためにお金を使う。じゃあ何が違うのさ?
自己投資と自己消費の違いを理解しているか?
「自己投資」という言葉が好きな人は、この記事を読んでほしい。
人は「自己投資」と称して様々なもの・ことにお金を使うが、果たしてそれは本当に「自己投資」だろうか?
ということを今回は話したい。
先ほど、僕が尊敬するブロガーさんが、こういうツイートをしていた。
「自己投資」と「自己消費」の区別がつかない、「自己消費」を「自己投資」だと誤魔化している限り、何も変わらない。
「自己投資」しているのに何も変わらない人は、自分へのご褒美が多すぎるんじゃないか?
自己投資って何?
自己投資の意味を改めて考えると、
- 「自己」は「自分のために」
- 「投資」は「将来の利益のために多額の金銭を投入すること」
この二つを合わせて、
「自分のために、将来の利益のために多額の金銭を投入すること。」
つまりざっくばらんに言うと、
「将来お金を稼ぐために、自己成長を目的としてお金を使う。」
ということになる。
つまりはどのようなことであれ、お金を使った結果、自分が成長できたのなら、それは自己投資といえる。
例えば、初めは遊び目的でも、それが元で自分自身の成長を感じたり、お金を稼げるようになったりするのであれば、それは自己投資足りえるだろう。
分かり易い自己投資の例として
- 本を読む
- セミナーに通う
- 海外留学をする
等がある。
他には、今僕が書いているブログは独自ドメインの取得に1000円と、はてなブログPROにするために毎月(未だ2か月たってないけど)1000円払っている。
でも将来的に文章を考える速度が速くなったり、タイピングスピードが上がったり、お金を稼ぐことができていれば、そのお金は自己投資といえるだろう。
じゃあ自己消費って何?
自己消費は、上と同じように意味を解釈すると、
- 「自己」は「自分のために」
- 「消費」は「モノ・金・労力などを使って無くすこと」
これらを合わせると、
「自分のために、モノ・金・労力などを使って無くすこと。」
分かり易く言い換えると、
「自分が楽しむことだけのために、無駄遣いすること。」
結果的に自分の成長や将来の利益になっていれば、それは自己投資と言えるかもしれないが、成長もしていない、利益も生まない、となればそれは自己消費だろう。
分かり易い例をあげると、
- スマホゲームに課金する
- ギャグマンガ等の娯楽要素の強い本を買う
- 衝動に駆られて意味なくモノを買う
といった感じだろうか。
まあ、スマホゲームに課金して、ゲームを攻略し、その知識をもとにプロのゲーマーになったり、ブログ運営をして利益を出しているのなら自己消費ではないかもしれない。
でも、ただただ自己満足のために課金をするのであれば、それは自己消費だ。
また、ギャグマンガなどの娯楽要素の強い本についても、読んだ本の感想をブログで書いて、収益を得ているのなら自己消費ではない。
衝動でモノを買って、結果的にそれが利益を生めば、自己投資だが、自己満足にすぎないのであれば、自己消費だ。
自己投資と自己消費を見極めるには?
「そんなこと言ったって結局、結果論じゃないか!」
と、思うかもしれない。
なので、ここでは自己投資と自己消費の見極め方を話そうと思う。
自己投資と自己消費を見極めるには、以下の2ステップで物事を考えるといい。
ステップ1 何にお金を使おうとしているのか考える
まずは、何かにお金を投じようとしたとき、それが何かを考えよう。
本かもしれない、カメラかもしれない、パソコン、ゲーム、セミナー代、家具、などなど。
色んな使い道があるだろう。
ここで考えるべきことは、
「同じモノをもっていないか?」
ということだ。
初めて買うもの、初めて体験するセミナー、やったことがないこと、違いが見いだせることであればステップ2に行こう。
すでに持っているものと違いが見出せなかったり、もうやったことあるとか、既視感があるコトやモノなら、お金を出すのはやめておこう。
「もしかしたら違うかもしれない」
ということが買おうとする理由なら、それは無駄遣いの可能性が非常に高いのでお金を出すのはやめておいたほうが良い。
ステップ2 将来的に役立ちそうか?
ステップ2で考えるのは、
「お金を投じることで、将来的に役に立つ可能性があるか?」
ということだ。
役に立つことが予想できないなら、やっぱりお金はかけないほうが良い。
例えば、
「あのキャラクターが欲しいから、ガチャに課金する」
ということ。
確かにステップ1での「やったことがないこと(=手に入れたことがないこと)」に該当する。
しかし、
「明らかに利益や成長が見込めないこと」
にはお金を使うべきではない。
逆に、お金をかけることで、
- 自分の成長が見込める
- 利益が見込める
のであれば、お金をかけるべきだ。
この2ステップを生き残った「お金を掛けたい何か」は99%自己投資なので、さっさとお金をかけて行動に移そう。
ここまで来たのに足踏みしていては意味がないぞ。
自己消費の例外の話
ごくまれにだが、例外というものは存在する。
それは、
「その行動自体(お金を使うこと自体)に意味がある場合」
だ。
なにも、すべてが損得だけで回っているわけではない。
例えば、明らかに将来的な自分の成長が見込めなかったり、利益も見込めないとして、
「行動によって自己の内面が良い方向に変わる場合」
は、お金を使っても自己投資足りえると思う。
なんだか難しいことのような気がするが、例を出すと、
「今まで親の言うとおりにしか生きてこなかった思考停止人間が、親に反することを意図して行う」
といったことだ。
行動すること(=お金をかけるコト)そのものに意味を見いだせるのであれば、将来的な成長や利益が見込めなくとも、自己投資足りえると思う。
何故ならそれは、自己成長の第一歩だからだ。
まとめ
今回は、尊敬するブロガーさんのツイートを受けて、「自己投資」と「自己消費」の違いについて考えてみた。
偉そうに語ったけど、僕自身全然できてないし、多分割合にすれば自己消費>自己投資はとなると思う。
皆さんも、多分思うところはあるんじゃないかな。
僕は、別に自己消費が悪いとは思っていない。
だから、スマホゲームで課金することも別に良いと思ってるし、それで気持ちがリフレッシュできたり、日々のストレスが解消できるなら、全然アリだと思う。
でも、「自己消費」を「自己投資」と偽って「俺・私はやってる」感を出すのはだめだと思う。
いまやってることが自己投資か、自己消費かはっきり理解した上でお金を払っていくべきじゃないかな。