非日常を楽しむ|秋吉台の山焼き【山口県】
山焼き、というものをご存じだろうか。
その名の通り、山に生える枯れ草を一気に燃やして灰にする。
広大な大地にある枯れ草を3~4時間かけて一気に燃やすので、非常に迫力がある。
今回僕は、大学の先輩と共に秋吉台の山焼きを訪れた。
僕はRICOHのGRを、先輩はCanonの80Dを引っ提げて。
これだけの土地の枯れ草を燃やす。
ところどころ木が生えているけど、それらは石の隙間から生えているので、火が燃え移らないらしい。
この写真に写っていない範囲にも、大量のアマチュアカメラマンがいた。
僕もそのうちの一人なのだけど。
中には夫婦で写真を趣味にしているご老人方もいて、話を聞いてみると朝6時から場所をとっているらしい。
アクティブな方々だった。
消防署の方々も、万一の火事に備えて見守っている。
でも、山を焼くとき、事前に周囲の森に燃え広がらないよう対策をしているのだとか。
遠くの方から火が付き始めた。
肉眼で若干見えるかどうかってところ。
写真だと右上の方に煙が上がっているのがわかるだろうか。
先ほどの所で火が燃え広がって、写真にもちゃんと写るようになった。
今度は手前からも着火。
このころになると、少し離れていても草が燃える臭いがする。
ドローンで空撮している人も存在。
大量の見物客。
みんな咳き込みながら笑顔で見ていた。
近くで撮ると、結構煙が凄いけど、普段見ないので無心にシャッターを切る。
一時は煙で大変なことに。
燃えカスが風に乗って舞い始めた。
カメラ勢はレンズが汚れないように必死。
レンズ交換なんてここではできない。
これだけ広大な土地がわずかな時間で黒く燃え尽きてしまうのを見ると、なかなか面白い。
普段なかなか "火" というものを見ないのもある。
山焼きが終わると、中に入ることができる。
背の低くて、枯れている草でも案外燃え残っていたりする。
こういう草は芯が硬くて、茎が太いものが多い。
広大で、雄大。
足元は真っ黒。
自分の影をパシャリ。
そして、家に帰って気付く、上着の煙臭さ...。
僕と、一緒に行った先輩は見事仲良く燻製にされたのでした。