牛乳から包丁ができるワケ|あの「圧倒的不審者」さんがついに液体から包丁を作っちゃった件
液体から包丁を作り出す人間がいる
僕も普段から楽しませて頂いているYoutuber「圧倒的不審者の極み」さん。
彼は普段から、普通は想像もしないような素材から数々の包丁を作って動画にしているが、今回はもう、わけが違った。
この世のどこに牛乳を使って包丁づくりをしようという人間がいるだろうか?
まだ見たことない人は以下の動画を見てみると良い。
牛乳から包丁ができるワケ
牛乳に酢やレモン汁などの酸性の液体を加えるとヨーグルトやチーズを作ることができるのは皆さんご存じだと思う。
でもどうして”モノが切れる”ほどの硬い物質が牛乳からできるのだろうか。
僕がどうしても気になったので、きっと皆さんの中にも気になる人はいるだろうと、いろいろ調べてみることにした。
カゼインプラスチック
ひとまず、動画説明欄を見ると「カゼインプラスチック」なる単語があった。
そもそも、カゼインってなんなのさ?
っていう疑問があると思うから、ざっくりいうと「カゼインとは牛乳の中に含まれるタンパク質のこと」らしい。
この動画では、以下のように様々な成分が含まれている牛乳から、純度が高いカゼイン(タンパク質)のみを抽出して、
包丁の形に成形→研いで刃をつける
という手順で包丁を作成している。
牛乳に含まれる成分
- ミネラル(カルシウム、リン、カリウム等)
- ビタミン
- 炭水化物
- 脂質
- タンパク質
ただカゼインを抽出してカゼインプラスチックを作るだけなら、牛乳と多量の酸性の液(お酢やレモン汁でもOK、上の動画では純度の高い酢酸を用いている)を混ぜて、沈殿物を集めて乾燥させればいい。
詳しいことはよくわからないが、「カゼインの周りの負の電荷が酸(H+)によって奪われて、カゼイン同士が引き付けあう(等電点沈殿)」らしい。
しかしそれでは、上の動画内でもあったように、ハンマーで叩くと割れてしまうような強度の低いものしかできない。
これは、抽出したカゼインに不純物が多く含まれているからだ。
そこで、圧倒的不審者の極みさんは酸で抽出したカゼインをエタノールにつけることで、脂質などの不純物を取り除いているのだと思う。
(化学系の人間ではないのでよくは知らない)
更にその後、フライパンで水分をある程度飛ばし、成形することで、高純度なカゼインプラスチックが生成できるのだとか。
参考にしたページを下に乗せておくので、もっと知りたい人はどうぞ。
それではっ!